"Balian"に肩こりを治してもらい(そんな目的で行ったわけではないけれど)スッキリして、翌朝予定どおり島に渡る事にした。
と、いってもトラブル続きと予告していた通り、ロストバゲッジに続きまたまた事件は現場で起こった。
渡るつもりの島は「ギリ・トラワンガン島」というとても小さい島である。
はじめの予定では、バリ島の隣、比較的大きなロンボク島というところに渡って一泊、それからボートでギリトラワンガン島に行くつもりだった。
しかしまさかのロストバゲッジのおかげで予定を変え、ロンボクを通過せず、そのままバリ島から一気にギリトラワンガンに渡る事を決めていたその前日の夜中。。。。
一緒に行くはずの友達のK織がなかなかホテルに戻って来なかった。こちらに来てできた友達との別れを惜しんでるんだろうな。。。とさほど心配していなかったが、それにしても遅かった。
そもそもこの計画を初めに決めたのはK織である。彼女はこの2ヶ月前にタイに渡り、パンガン島という世界で一番有名なパーティアイランドで過ごした楽しい日々にすっかり魅せられ、今回のトラワンガン島行きを決めたのだった。
ちょうど仕事を辞めて、どこかに行きたしと思ったわたしがその計画に乗っかったのだ。
その深夜、もっと言えば朝方、K織は帰って来た。
もう迎えの車がやってくる時刻。
なかなか起きて準備しないK織に、もしかしてあまりに地元友達(笑)と別れるのが寂しくて行きたくなくなったんじゃ、、、???と思っていた矢先、横になったままのK織がつぶやいた。
「わたし行けなくなった」
やっぱり離れるのさみしーんやん!(わたしのココロの声)
と思ったが、K織の次のつぶやきは
「昨日クレジットカード擦られた」だった。
なんじゃとーーー???
K織が言うには、深夜に友達とご飯を食べたワルン(現地の人が食べる屋台のようなところ)で、たぶんポーチのファスナーが開いていて擦られたんじゃないか。。。と。
つまり身体に着けてたまま盗られたという事ね。
おお恐るべしインドネシア。
わたしも来たばかりで2週間、K織は後3週間この地で過ごさなければならない。所持金にも限度がある。
下手に動けばお金もかかるし後が困る。
ここはおとなしくKutaに滞在すべきか。。。
でもこの旅の目的は島巡り。。。
チケットは買っちゃったし、迎えの車はもうすぐ来る。
自分だけ行くのも有りだが、なんとなくオモシロそうというだけでK織の島行きに乗っかったわたし。1人で行くほどその島に思い入れもない。。。
ううーーんと悩んでいたところ、明日日本に帰る予定のもうひとりの友達、K子が多めに現金を持って来てるから貸せるよという。そこで一気に元気を取り戻し、いきなり準備に取りかかるK織であった。ああ、よかった。ありがとうK子さま。
さて、俄然やる気になった私たちは迎えの車(乗り合い自動車みたいなもの)に乗り込みいざ出発。ボートが出るパダンバイの港へ。
1時間半ほど山道を走り、途中手続きのためか旅行社の事務所のようなところへ寄る。
ここで、帰りのファストボートのオープンチケットを勧められる。
今買えば割引できるという。
行きのチケットは5000円くらいを4500円で割引購入。
帰りはどうするか決めていなかったので、現地に着いてからと思って買っていなかった。
同行のK織とは滞在期間が違うので、帰りは別行動になる可能性が高い。現地で買うローカルボートはかなり安いが、時間もかかってしかも危ない目にあうかもと聞いていた。
そもそも1人で船会社を探して拙い英語力でボートのチケットが買えるのかしら?騙されるかも。。。?という不安。
けれど先に決めてしまう事でこの旅のメインテーマである「行ってみて気分で考える自由度」が制限される気もする。
さあどうする?と車のドライバーや旅行会社の受付嬢が無言で詰め寄る中。。。
うううう。。。(ここでこんな事をめっちゃ悩む、優柔不断な自分を発見)
2、3分悩んで買う事にする。(ここで、自由より安全を選ぶヘタレな自分を発見)
旅は自分への発見である。
後にこの決断をやっぱり後悔する事になるのだが、この時のわたしはまだそれを知らない。。。
つづく
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łowczanka