I went to Bali 11 「トイレとわたし」

 

 

 

 

 

さて、それはさておき。

トイレである。

 

いきなりな話の展開であるけど、みんな着いて来れてるかな?

いぇ〜い!

 

言わずと知れた日本のトイレは世界水準でも高レベルにある。

暖かい便座、ウォシュレットの完備、高水圧高水流、高品質のトイレットペーパー、そもそもの清潔感。

 

最近ではドアを開けた瞬間に便座のフタが開いたり、用が終って立ち上がると同時に水が流れたり。

至れり尽くせり過ぎて、それはそれでどうなの?って思うときもあるくらいである。

 

立った瞬間に水が流れて、いやいや、まてまてちょっと

こっちのペースも考えないで勝手に流さないでくれないかな?

と、無用な怒りをトイレに感じたりする。

 

さて、そんな日本生活にどっぷり浸かったほとんど海外経験のないワタシVSインドネシアのトイレについて。

 

もちろん経験はないが、昨今の情報収集である程度の事は判っていたつもりでの渡航。けど判ってはいても、実際に使うのとは大違いなのだ。

 

まず、彼らは基本的には紙を使わない文化圏の人たちだ。

 

空港のトイレのような、近代的な公共の場所でも、トイレにはシャワーのようなホースが付いている。手持ちホース式ウォシュレット状態だ。終ったらそのホースで水を出して、洗浄する。

 

比較的に観光客が使うと考えられる場所では、ホースはあるが、トイレットペーパーとも併用出来るようになっている。

 

しかし少しそのエリアを外れると、そこにあるのはホースのみ。

持参の紙も水圧が弱く、詰まるので流せない。

バケツが置いてあったりする。

使用後の紙が無造作に山積みだったりする。

床が水浸しだったりする。ハンパなく。

便座に靴痕が、、、洋式便座の上に上がっているものと思われる。

 

けれどここまでは、、、

ネットの情報などでも想像できる範囲ではある。

 

もっとローカルな地方に行くと、、、

 

まずホースは姿を消しその代わりに水桶。

小さい風呂のようなものもある。そこに柄杓が浮いている。

 

その水は流水などではなく、いつからそこに溜めてあるのか、

皆目見当がつかない。

亀が住んでいても不思議じゃない謎の池の色をしてたりする。

 

ふと見ると、横の壁にはヤモリが歩いていたりする。

しかし全体的に暗いので、細部はよく見えない。

見えづらい箇所がいっそう恐怖心をあおる。

いっそ見えない方が自分のためである。

 

鍵は壊れていたり、最初からない事もある。

逆に一度、カフェでトイレに行きたくなりお店の人に場所を聞くと、店の外にあるからと言われ、しかもその人が同行してきた。

なぜなら、トイレに南京錠がかかっていて鍵を開けないと入れないから。

納屋のようなドアにかかってる南京錠を開けてもらって中に入る。

真っ暗な中に便座らしきものが、、、

彼はドアの外で番人のように待っている。

 

この店でもう1度トイレに行きたくなったら宿に帰るしかないな、と思った。

 

 

そうは言っても、せっかくの異文化に足を踏み入れてるのだ。

そういう違う文化を体験することこそ旅の醍醐味ではある。

郷に行っては郷に従え。虎穴に入らずんば、、(古っ)

 

すこし旅に慣れてきた頃、外出先でワタシは思い切ってこの手持ちホース式ウォシュレットを使ってみようと考えた。(さすがに亀の住む水桶は無理)

なにごともチャレンジしてみないと解らない。

 

さて、ホースを片手に持ち、女子なので(これでも)スカートを開いておもむろにノズルを押すと、すごい水圧で水が噴射!

 

ぎゃーという声と共に、下半身がびしょびしょに。

スカートもパンツもびしょびしょである。

 

大の大人になって雨でもないのに下半身びしょ濡れで外を歩くのはこれが初めてだ。

 

しかしそこはBali。あっというまに濡れた服は乾いてしまった。

しかも拭くだけじゃなく、洗っているんだからなんとなくさっぱりした気分にはなる。

 

次の日、ワタシはもう一度トライしてみた。

つまり、服を着たままの状態でいかにして衣服を濡らす事なく、ホース式ウォシュレットを使いこなすか。

 

リベンジだ。

 

今度は用心してかなりパンツを下げ、洋服はたくし上げ、水圧に注意しながら、、、、

 

 

ぎゃーーーーっ!

 

 

そして再び下半身がびしょびしょに。。。。

 

2戦2敗。

再び下半身のみ水浸しで通りを歩く事になった。

 

もしインドネシアの男性に嫁ぐ事になって、姑に教えを乞う事があるとすれば、このホース式ウォシュレットの使い方だろう。

 

トイレに入る時に一緒に入らせてもらって、どうやったらパンツを濡らさずに用を足せるのか、ぜひその一部始終を見学させてもらいたいと切に願う。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

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